12月3日ついに公開されたスラムダンク。さっそく公開初日に映画を観てきました!
この興奮がなくなってしまうのは耐えられないと思い、感じたこと、言いたいことをネタバレを大いに含めて書き綴っていきます!
この後からさっそくネタバレありますので、映画はまだ観てないよ!って人は注意してくださいね!
ここから
ネタバレが
大いに
あります!
お気をつけて!
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ストーリーは山王戦
ストーリーは、原作での最大の見せ場であり、アニメでは描かれなかった山王戦!
映画が公開されてもまったく事前情報はなく、SNSでは予想合戦でしたが、見事に当てた方は多かったんじゃないでしょうか。
主人公は宮城リョータ
本作の主人公は宮城リョータです。桜木花道ではありません。
ただ、ストーリーは原作に基づいて展開されているので、どうしてもラストのブザービーターや流川とのハイタッチは桜木となり、多少の違和感は残ってしまいました。
ただ、スラムダンクは、敵キャラも含め、全員が主人公を上回る魅力を持っているので、宮城が主人公ということを事前に知っていて見るのであればそれほど違和感はない映画です。
私は原作も読みつくしていたものですから、「主人公は桜木」という先入観が最後まで消えず、最後のエンドロールで一番上に宮城リョータの名前があったので「あぁ、これば宮城が主人公の作品だったんだ」とやっと理解できました。
オープニングで超テンション上がる
ストーリーについてなにも事前情報が何もない状態での視聴だったので、オープニングで山王のチームメンバーが画面に映し出されたときは本当に興奮しました。
そしてオープニングの主題歌も、これから何かものすごいことが起こることを予感させてくれるイントロ。
さらに歌声がチバユウスケ(The birthday)だったときは鳥肌立ちました。まさかスラムダンクがチバユウスケとコラボするなんて、だれが予想したのだろうか!
声優の一新
声優が一新されたのは公開前からの唯一の情報でした。「ジャイアン!?」と思ってしまったのは私だけではないでしょう。
でも、そもそも主要キャラの長ゼリフはないし、宮城の家族や敵キャラのセリフも多く、あと、アニメ終了から26年も経っているのでまったく違和感なく観ることができました。
宮城の過去
原作では、個々のキャラクターの過去を深堀するような描写はほぼありませんが、映画では主人公の宮城リョータの生い立ちが描かれています。
予告編で小さな兄弟が1on1をするシーンがありましたが、そこから物語は始まります。その兄弟の弟は宮城の面影があります。実際に宮城です。父を亡くし、母親が泣いており、兄と妹もいる風景もあります。宮城の家庭環境が描かれています。
そして、あの伝説の読み切り漫画の『ピアス』を思わせるようなストーリーとなっております(ピアスを開ける描写やあやこは出てこない)。兄を海の事故で亡くし、それがきっかけて母親は沖縄を出る決意をしていきます。
試合の合間合間に宮城の回想シーンを挟みながらストーリーは進んでいきます。父を亡くし兄を亡くし、転校先の学校でも周りとなじめず、それでも赤木が自分を認めてくれて、仲間ができ、かつて兄が目指した山王と相まみえる。そんな宮城には涙がでます。
試合内容は原作通り
山王戦の前半はサクッと終わった感じがありました。「このペースだと山王戦の後にオリジナルのストーリーもあるのかな?」と思えたほどでした。
でも、結局は山王戦(特に後半)を、宮城リョータの過去の回想シーンを織り交ぜながらひとつの映画として組み立てていきましたね。
普通のスポーツ漫画は、一つのプレイをスローモーションやセリフを交えながら実際の時間よりもはるかに長く描くものです。でも映画スラムダンクのプレイ時間は実際のプレイ時間と同じくらいの長さで描いていたんじゃないかと思います。
ラストの「左手は添えるだけ」のあたりはスローになっていましたが、他の描写は結構あっさりと流れていっていました。
だからこそ臨場感は本物の試合に近く、変な間延びもなく、リアルなバスケの試合として観ることができます。原作も、必殺技や特殊能力を持つキャラクターはいない漫画でしたので、作者の井上先生も、よりリアルなバスケの試合として作っていきたかったのではないでしょうか。
試合中、所々で入る回想シーンは、私たち観客が宮城に感情移入するには十分すぎるほどのものです。宮城の最大のライバルであった兄を亡くし、兄が超えたかった山王に自分が立ち向かい、それを超えていく宮城。それは、兄を・過去の自分を超えて、今の仲間とともに成長していくことに気づいたのです。「母上様」という手紙にも「バスケを続けさせてくれたありがとう」という文字はそれを証明しています。
それだけに、宮城リョータ以外のキャラクターについてのミニストーリーは省かれたものが結構ありましたね。川田(弟)と桜木花道のマッチアップや魚住登場なんかはバッサリなくなってました。
それでも個人的には流川と沢北、赤木と川田(兄)、三井の踏ん張りは原作通りに描かれていて、原作ファンとしてはとても胸アツでした。
もちろん元主人公の桜木の「オレは今なんだよ」「おまえらバスケかぶれの常識は通用しねぇ、シロートだからよ」なんかはやっぱり全身がゾワっときましたね。
ラストシーン
この映画は宮城が主人公です。
原作の山王戦のラストは、まずは桜木から流川にパスがあって、流川が得点。その後、流川から桜木へパスがあって、桜木がブザービーターを決める、という宮城は少し外れたところのラストです。もちろん、桜木と流川のハイタッチも描かれています。
でも、そのちょっと前に、湘北メンバーが円陣を組み、宮城の声でリスタートを切るシーンがありました。「俺たちならできる」「1・2・3!」です。これが主人公宮城の本編の最大の見せ場です。
映画の最後は、山王戦後の後日談として、宮城は海外に渡り(おそらく)プロバスケットプレーヤーとして沢北と相対する試合のスタートでした。沢北と宮城の関係性はほぼ触れられていなかったので、ここにもちょっと違和感が残りました。
それでも、過去を知って、決して恵まれた環境ではなかった宮城にものすごく感情移入していた私は、「海外で、大好きなバスケで成功してる!」と安心して、幸せな気持ちでスクリーンを後にすることができました。
観終えて
全体的にはものすごく満足のいく映画でした。
全然情報がない中で、オープニングに山王メンバーが現れたとき、「やっぱり山王戦だ!」
山王戦の中での原作と同じプレイ、新しい描写の宮城の過去、ダムダムダムダムというバスケットボールの音、サシュというボールがネットをくぐる音、キュッキュッというバッシュのこすれる音、目で見るだけでなく、耳でもバスケットをしています。
思い出補正ももちろんあると思います。
それでもスラムダンクが大好きだと再認識させられた映画でした。
「THE FIRST」の意味はポイントガードの番号
「THE FIRST」は何を意味しているんだろう。これは誰もが思うことなんじゃないかな。
映画を観るまでは、原作の前日譚を完全オリジナルで描くものなのかなとも思っていました。その意味で「初めてのスラムダンク」的なものなのかと。
でも実際に見ると山王戦なのだから、「一番目」というの意味であって、だから、2作目3作目もあるのかな?そうだったらうれしいな。次は三井を主人公にしてほしいな、なんて思ってました。
でもしっかり考察すると、宮城が主人公で、その宮城のポジションがポイントガード。バスケットはポジションごとに番号が付けられていて、ポイントガードは1番。
宮城が主人公なのだから、宮城のポジション番号である1番=「THE FIRST」。これがしっくりきました。
でも、ファンとしては、「THE FIRST」は「一番目」というの意味であって、2作目3作目も見てみたいですよね。原作でも、確か最後は「第一部完」で終わってましたから。
もう一回原作読みなおそう!
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