意見の不一致から議論が生じない方法

話のネタ

議論は、ほとんど例外なく双方に、自分の主張がますます正しいと確信させて終わってしまいます。

議論に負けても、その人の意見は変わりません。

仮に、議論で相手を徹底的にやっつけたとして、その結果はどうなるのでしょうか?

やっつけたほうは大いに気を良くするでしょう。でも、やっつけられたほうは劣等感を持ち、プライドを傷つけられ、憤慨することでしょう。

自分が気持ちよくなって終わるだけですから、それ以降の関係性を考えると、メリットは少ないですね。

今回は、意見の不一致から生じる議論を避ける方法を解説していきます。

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議論を避けるための考え方

議論は言ってみれば口喧嘩です。

ケンカの結果、不機嫌になったり、自制心を失ったりすることを思えば、ケンカなんて出来なくなります。

自分にほんの少ししか理がない場合は、どんなに重大なことでも相手に譲ってしまいましょう。

また、100%こちらが正しい場合でも、小さいことなら譲ったほうがいいかもしれません。

細い道で向こうから犬がやってきました。こちらの権利を主張して噛みつかれるよりも、犬に道を譲ってしまった方が賢明な判断でしょう。

仮に、犬と闘って勝ったとしても、噛まれてしまった傷はいつまでも残ってしまいます。

議論を避けるためには以下のような考え方をしてみましょう。

意見の不一致を歓迎する

「意見が一致する」ということは良いことなのでしょうか。

「二人の人間がいて、いつも意見が一致するなら、そのうちの一人はいなくてもいい」という言葉はとても考えさせられます。

思い及ばなかった点を指摘してくれる人がいたら感謝しなければいけません。

その指摘は、後に起こるかもしれない重大な失敗をあらかじめ防ぐことになったのかもしれないのです。

意見の不一致というのは、実は自分の成長につながっているのです。

相手が反対するのは関心があるからなので、感謝する

まず、相手が反対意見を述べてくれるのは、あなたと同じ事柄に関心を持っているということです。

意見が違えど、同じ事柄に関心を持ってくれることは悪いことではありません。それには素直に喜びや感謝の感情を示すべきです。

もしかしたら相手はあなたの手助けをしたいと思っているかもしれません。だからこそもしかしたらあなたの間違いを正そうとしているのかもしれません。

そう思うと、反対意見を述べている相手はあなたの味方になってきます。

議論を避けるための実行

それでは、議論が発生したときにはどうのように対応していけばよいでしょうか。

最初の自己防衛本能に流されない

まずは感情的にならないことです。イラっとしたときに、まず初めに訪れるのは、自分の立場を守ろうとする感情です。

それには十分気をつけましょう。

冷静に考え、その初めの感情に対応する必要があります。

多くは、自分のもっとも悪い人格が突出し、良い面の人格が隠れてしまいます。

まずは自己防衛本能に流されないように自分を律しましょう。

まず相手の言葉に耳を傾ける

意見の不一致から議論は生じるわけですから、その議論を避けるためにはまずは相手に意見を述べさせ、最後まで聞くようにしましょう。

途中で逆らったり、争論したりすれば、相手との壁は高まるばかりです。

議論を避けるためには、相互理解が必要であり、相互理解をしようとすればまずは相手の言葉に耳を傾けることから始めることが必要です。

意見が一致する点を探す

そして、相手の主張を最後まで聞いたら、まず賛成できる点を探します。

どんなに自分の意見とかけ離れた主張でも、ひとつふたつは賛成できる点はあるはずです。

賛成できない点にスポット当てるか、賛成できる点にスポットを当てるかによって、口論になるかならないかの結果が変わってきます。

率直になる

相手の意見を聞いて、賛成できるポイントを理解したら、自分が間違っていると思う点を探し、率直にそれを認めて謝ります。

そうすると、相手は身にまとっている鎧を脱いでくれ、防戦の姿勢が緩んできます。

相手の意見をよく考えてみる約束をし、実行する

自分の言い分を通すことにポイントを置き、後になって「あの時言ったのに、こちらの言うことを聞こうとしなかったのではないか」と言われることがあるかもしれません。

初めに相手の主張を良く考えてみる約束をしたほうが、後々冷静になったときに良い方向に進みます。

「相手のほうが正しいかもしれない」

そう思ったら、「ちょっと後で考えてみる」こう言っておき、その場を離れて考えてみましょう。

議論を避けるための自分への問いかけ

感情的になってしまうような早まった行動を避け、例えば、「あとでもう一回話し合って問題点を洗いなおそう」と提案してみてください。

そして、この話し合いのために次のような質問を自分に向けてしてみましょう。

  • 相手の方が正しいのではないか?
  • 相手が全て正しいくなくても、正しい部分はあるのではないか?
  • 相手の主張に正当性・長所はないか?
  • 自分の反論は問題解決のために役立っているのか?
  • 自分の反論は相手を遠ざけるのか?それとも引き寄せることになるのか?
  • 自分の反論は善意の人々から賛同を得られるか?
  • 自分の反論は勝てるか?勝てるとすればその代償に失うものはあるか?
  • 自分が反論しなかったらこの論争は収まるか?
  • この難問はもしかしたらチャンスにはならないか?

時間をおいて、感情的になっている自分を認識し、冷静になってみてから上記のことを考えてください。

そうすれば、実は自分が子供だったために発してしまった言葉や考えもあるはずです。相手に正当性があったこともあるはずです。

議論になるということは、何かの問題があるからで、自分も相手もその問題を解決するために議論をするわけです。その問題解決を第一に考えた時に、自然と答えはでてきます。

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