人は話す内容よりも話し方で、その話に魅力を感じたり、話の内容を理解していたりします。話す内容ももちろんですが、相手に何かを伝えようとする場合は、話し方の方が重要になってきます。人の興味を惹く話し方は、簡単な技術で身に付けることができます。
その技術を4つご紹介いたします。
どれも難しいものではなく、意識すればすぐに実践できるものばかりです。
ぜひ実践してみてください!
電話で上手に伝わる話し方
重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う
簡単に言うと、強弱を付けるということです。
例えば、カラオケで歌を歌うときは、導入部分は少し抑えめに入り一番盛り上げるサビの部分を全力で歌ったり、感情をこめて歌ったりと自然に実践しています。
例えば、絵でも明るいところや暗いところ、薄いところや濃いところなどのバランスがあってこそ美しく表現できます。
話し方も同じで、ずっと一定のテンションで話をしているとすべてが同じ重要度に聞こえてしまい、相手の頭にはあまり入ってこないのです。重要なところは声を張って強調している感を出していきましょう。
ちなみに、「声を張る」って大きな声で話す、のとはちょっと違います。
電話では声の調子を変える
普段の会話でもテンションが上がると自然に声のキーが高くなったり、落ち着いているときは低くなったりしてます。これを意識的に話す中で行っていきます。
ただ重要なところはキーを上げればいいのではありません。
普段の話し方のキーが高い人は、重要なところでは低い声を使う、
普段の話し方のキーが低い人は、重要なところでは高い声を使う、
このように、重要な部分ではいつもと違う調子を出すことで、「この部分は普段とは違うんですよ!」と意識的に伝えることができます。
そして、声の調子を変えるというのは、高くしたり低くしたり、だけではありません。例えば今まで大き目な声で話していたときに急に小声になったら、聴いている人は「あれ、なんだろう」と思いその部分は集中して聞いてくれます。
急に小声で「本当は今のことは言っちゃいけないって言われているんですけど・・・」なんていったら、その部分は相手の頭に強烈に残るはずです。そして、時々つぶやくように小声で話すことによって話し方に変化を付けることで飽きずに聞いてもらうことができます。
話す速さに変化を付ける
カーネギーは、リンカーンの話し方について以下のように言っています。
彼はよく、いくつかの語を非常な速さで話し、強調したい言葉や語句になると速度をグッと落として声を強め、そこからはまるで稲妻のように突っ走った
自分が強調したい一語か二語に、それに続く重要なでない数語と同じ時間を割いた
話す速度を変え、緩急をつける話し方をすれば十分説得力がある話し方になります。そして、重要でないところは素早く話すことで重要な言葉がより強調されて聞こえてきます。
バラエティ番組でも、重要なところはテロップで表示されて、視聴者にとってより分かりやすえ演出になってますね。
トークスクリプトがあれば、事前にどこが重要か・どの部分を一番伝えたいか、がわかるので、ゆっくりと話すところ・素早く話すところを決めておいても良いですね。
トークの中での重要な言葉の前と後に間を作る
電話だけ、声だけの中で「間」を空けるにはとても勇気が必要です。ただ、そこで勇気を振り出してちょっとの「間」を空けると、その次の言葉はとても重要な意味合いを持って伝えることができます。
特に今までバーっと話していて、突然、ふっと話止んだら、聴いていた方は「あれ?どうしたかな?」と思ってより耳に集中力を集め、次の続きを聞いてくれます。
もちろん5秒も10秒も空けるのはNGですので、ひと呼吸分くらいでOKです。
話し方のまとめ
ここでは話し方を4つご紹介しました。
- 重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う
- 声の調子を変える
- 話す速さに変化を付ける
- 重要な言葉の前と後に間を作る
どれも意識しないとなかなかできないことですが、特別な技術は必要なく意識すれば簡単にできるものです。
「お笑い芸人さんの話は面白くて、ついつい引き込まれてします」と思っていると、こういったことを意識して話しているひとがほとんどです。
松本人志さんの「人志松本のすべらない話」という番組あります。
この番組は、毎回いろいろな芸人さんやゲストの方のとっておきの面白い話をするのですが、話す内容ももちろんですが、話し方でカバーしている方もいて、それは今回ご紹介した4つを意識した話し方になっています。
こういった番組も、話し方を意識してみると面白いですね。
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