言いにくいことの伝え方-「お願い」「断り」「謝る」の言い方

依頼・断り・謝罪言葉

どんな言葉でもストレートに発言するのが一番楽ですが、仕事では自分が感じたまま言ってしまうと人間関係が上手くいかなくなってしまいます。

特に、取引先や上司にお願いしたり、断ったり、謝ったりするときはとても気を使います。

今回は、そんなときのちょっといい言い方を紹介します。

言いにくいことも、こうやって伝えると良い印象を与えることができますよ!

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お願いするときの言い方

お手数をおかけしますが

常套句として社内などでは日常的に使う言葉。近い上司や隣の部署の人など、ある程度親しい人にお願いをするときに使いやすい。

相手にとって本当に面倒な頼み事てはなかったとしても、礼儀として「お手数をおかけしますが」とひと言添えよう。

お忙しいのは承知しておりますが

催促を含んだ言葉で、目上の人に今すぐ見てほしい、対応してほしい、意見がほしいなどというときに使う言葉。

申し訳なさを強調するには「お忙しいのは重々承知しておりますが」と言うのもよい。

お力添えをたまわりたく

取引先やお客様、上司などの力を借りたいときに使う言葉。

もう少し親しい相手へは「お力を貸していただけないでしょうか」と、カジュアルな言い方もある。

ご教示ください

取引先などに対して質問をするときに使う言葉。

「教えてください」をへりくだって言っている。

「ご教示」と「ご教授」の違い

どちらも「教えてください」という意味ですが、「ご教示」は知識や方法などの比較的簡単な内容、「ご教授」はどちらかというと専門的な内容のときに用いられます。

例えば、相手のスケジュール、仕事の簡単な手順、会社の規則などといった内容を聞く際は「ご教示」です。

学問や芸術といった、覚えるのに時間のかかる難しい内容で、何年もの訓練の末、習得したスキルやノウハウ、法律や化学といった専門分野に関する知識などを教えて欲しいときは「ご教授」がです。

かしこまりました

相手の依頼などのを承諾するときに使う言葉。

シンプルに「わかりました」を言うよりは丁寧な言い方。「承知しました」でもOK。

「了解しました」は、目上の人に対しては使わないことが一般的。

ご査収ください

書類を送ったり、メールに添付したりするときに使う言葉。

資料を送るので「届いたら確認してください」「よく調べて受け取ってください」という意味。

なので、調べることのないような簡単な書類を送るときには使わない。

断るときの言い方

いたしかねます

無謀だと思えるようなお願いや、納期や金額が厳しすぎるような依頼を断るときに使うフレーズ。

ビジネスシーンでは「出来ない」という否定的な表現は使わないほうがよいので、「いたしかねる」は重宝する。

「できかねます」「お引き受けかねます」なども使うことが多い。

あいにく

「あいにく」は期待に添えない、都合が悪い、などの意味がある。

「あいにく予定が入っておりまして」「あいにく体調を崩しておりまして」など、断る理由の前につけると印象が柔らかくなる。

「あいにく」を丁寧にいうと「お生憎様(おあいにくさま)」となりますが、こちらは皮肉も含んでいるので使い方には注意が必要です。

お役に立てず残念です

本当に自分の力不足で依頼を受けることができないときに使う。

できることなら受けたいけれど申し訳ない、というニュアンスが伝わる言葉。

割り切れない気持ちが残ります

本音では納得できない、不満足な気持ちが残る、という意味。

反論まではしないけれど、納得はしていないときにも使えるし、反論するときの前置きにも使える。

おっしゃることはわかります、しかし私は

目上の人に反対意見を述べるときは、本音はともかく、まずは相手の言うことを肯定する。そこから自分の意見を伝える。

他に「ごもっともです」は、反論のための前置きフレーズとして覚えておきたい。

お気持ちだけありがたくいただいておきます

贈られて迷惑なものを断る場合、「いりません」では失礼。

このようにやんわり断れば相手も悪く思わず理解してくれるはず。

謝るときの言い方

申し訳ございません、以後、気をつけます

ミスを指摘されたときは、まずは謝罪を。

その後短めに「以後、気をつけます」「以後、注意します」などと、今後は失敗のないよう気をつける気持ちがあることを伝える。

書類の記入ミスなど、比較的小さなミスでのフレーズ。

私の不注意でご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません

比較的大きなミスのときにも有効な言い方。言い訳はせずにひたすら心を込めて謝る。

「私」は「わたくし」と言う方が好ましい。

相手の気持ちがおさまったら、今後どのように改善していくつもりなのかも伝える。

言葉が足りず申し訳ありませんでした

自分の説明不足で相手がミスをした場合など、相手のミスの責任が自分にもある場合は、潔く謝罪する。

「次からはきちんと説明するようにいたします」と、今後の改善策の言葉を添えれば、相手の顔も立つ。

私の勘違いでしたら申し訳ないのですが

上司や先輩など目上の人が明らかに間違っていても、間違いや誤りを指摘するのには勇気がいるもの。

「私の勘違いでしたら」や「大変恐縮なのですが」などと言葉を濁したほうが賢明。

「お手数ですが再度ご確認いただけますか」と再確認してもらうのもよい。

一緒に改善策を考えます

他人がミスをしたのに連帯責任のように言われた場合、「私のせいではありません」などと言うのは印象が悪い。

ここは大人になって「一緒に改善策を考えます」と言えば、上司も一目置くはず。

貴重なご意見をありがとうございました

目上の人に自分とは違う意見を言われたときは、相手を立ててお礼を言いながら頭を下げる。

「勉強させていただきました」と添えると、相手を敬っている気持ちが伝わる。

言葉一つの積み重ねが人間関係を良くする

お互いに気持ちよく仕事をするには、こういった小さな一言の積み重ねが重要です。

世間一般で正しいとされる言葉を紹介しました。みんなが共通認識として持っているものですので、ビジネスマナーとして身に付けていきましょう。

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