日常生活でさらっと使えば評価があがる-仕事や人間関係で使えることわざ

言葉

ことわざは、教養に一つであり何気なく使えると周りからの見る目も変わってきます。

その語源や成り立ちも説明できるとよい評価もあがってくることでしょう。

「仕事で使えることわざ」と「人間関係で使えることわざ」をご紹介しますので、正しい意味と成り立ちを覚えて、正しく使えるようになりましょう。

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仕事で使えることわざ

仕事をしている中でよくあるシチュエーションで自然に出てくるとちょっとカッコいいことわざです。

業務中ももちろんですが、会議中などにさらっと口にすると周りから「おっ!」と思われるかもしれませんね。

案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)

何かを始める前からあれこれ心配するよりも実際にやってみると意外に簡単に出来るということです。

取り越し苦労に過ぎないことも多々あります。

まずは考えるよりもやってしまいましょう。

言うが易し行う難し(いうはやすしおこなうはかたし)

口で言うのは簡単ですが、実際に実行するとなると口で言うほど簡単ではないということです。

自分では何もせず、他人を批判したり、「だから言っただろ」が口癖の人も多いです。

口だけの評論家は嫌われてしまいます。

実際に自分で行動して実績を積んでからでないと周りからの評価も低くなります。

一日温めて十日冷やす(いちにちあたためてとおかひやす)

植物を一日だけ日光に当てて暖め、その後十日は冷やしても成長はしません。

同じように、勉強を一日だけしてその後十日は怠けてしまうと、その勉強した内容は何の役にも立ちません。

何事も継続することが大切だというたとえです。

一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)

一人の将軍の功名の陰には多くの兵士がいます。

功績を挙げた人の陰には、それを支えた人たちの努力や犠牲があることを忘れてはなりません。

その功績に関わった人たちはどれだけいるのでしょうか。

「関わった人たちのおかげ」と考えることが出来る人が本当のリーダーです。

隗より始めよ(かいよりはじめよ)

「隗(かい)」とは中国・燕の王に仕える者の名前です。

王が隗に人材を集める方法を尋ねた時、「まずは隗(自分)を優遇しなさい。凡庸な私でさえ大切にされているのだから、それを見て私以上に優れた人物が応募してくるでしょう」と答えました。

大事を始めるときは身近なことから始めた方が良い・言い出した人から実行すべき、という意味で「隗より始めよ」となりました。

何事も自分が率先して行うことが周りの協力を得る一番の方法です。

鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうなるもぎゅうごとなるなかれ)

「鶏口」とは鶏のくちばしのことで、「牛後」とは牛のお尻のことです。

中国の戦国時代に、弁論家の蘇秦が強大な秦に対抗する6か国の王に「強大なものに服従する(牛後のこと)よりも弱小でもその長(鶏口のこと)として立ち向かうべき」と唱えました。

大きな集団の中で下にいるよりも、小さな集団でもトップになる方が良い、ということです。

「鶏口牛後」ともいいます。

人間関係で使えることわざ

人と人とのつながりは難しいものです。

人間関係を表すことわざです。

たとえて言うことで皮肉に聞こえたりすることもあるので、使い方はいろいろありますね。

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

ライオン(獅子)の体内に寄生して死に至らしめる虫のことです。

組織の内部にいて、味方と見せかけて害をもたらしたり、恩を仇で返したりする人のことです。

組織の中の人には、それぞれの思いや考え方があります。

それは必ずしもその組織のベクトルと同じではないのかもしれません。

違和感があるのなら、その違和感の正体を見つけ、早めの対応が必要になります。

踊る阿呆に見る阿呆(おどるあほうにみるあほう)

徳島の阿波踊りの歌の一節です。

「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」と続き、踊るほうも見るほうも似たようなものだ、というたとえです。

どうせ同じなら楽しんだ方が良いですね。

朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)

「墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなる」という中国のことわざから来た言葉です。

人間は関わる人や環境に影響されて良くも悪くもなる、ということです。

環境を作るのも人、それに染まってしまうのも人です。

だからこそ環境を整えることはとても大切なことで、それができる人が組織のトップに立てる人です。

物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)

松尾芭蕉の句です。

口を開くと秋の風が唇に触れて寒々とした気分になる、という意味で、余計なことを言うと災いを招く、という意味です。

また、人の悪口を言うと後和時の悪い思いをするなどの例えにも使われます。

何事も発言には責任が伴います。

そして一度出した言葉はひっこめることができません。

敵に塩を送る(てきにしおをおくる)

戦国時代、今川氏真と武田信玄の関係が悪化し、今川氏真は武田信玄への塩の供給をストップしました。これを武田信玄のライバルである上杉謙信が知り、武田信玄に塩を送りました。

敵が苦しんでいるときにその苦境を救うことが「敵に塩を送る」ということです。

ライバルであればこそ、どこかで繋がっている関係だからこそ出来ることですね。

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

はげ山は殺風景でつまらないものです。

たとえ枯れ木でもあった方が山に趣を添えてくれます。

役に立たない者でもいないよりはいた方がまし、という意味です。

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