以前、相槌についてお話しました。
相槌は、話をつづけ、話題を広げるためにとても重要です。
また、相槌打つことで「あなたの話を興味持ってしっかりと聞いてますよ!」と伝えることができます。
そうすることによって相手は気持ちよく話してくれ、結果信頼関係が築けます。
相槌で一番多いのは「はい」「そうですね」です。
ただ、「はい」「そうですね」だけの繰り返しだと単調になってしまい、上の空での相槌に聞こえてしまいます。
相手の話にあわせて相槌を使い分けることもトークテクニックです。
より高度な相槌の言い回しをご紹介していきます。
ここでは具体的にどういった相槌の言葉があるかご紹介していきます。
話を引き出す相槌
「と、おっしゃいますと」
言葉を濁したり、抽象的な言い方をしたときに続けて使ってみましょう。
例えば「先方もいろいろとあるみたいです」など、少し面倒が起きていそうなときは「と、おっしゃいますと?」を続ければ、相手はより具体的に話やすくなります。
「なるほど」
あいづちの定番です。
納得できない話でも、はっきりと同意したわけではないのでこのように応じておけば無難です。
相手も積極的に肯定されたわけではないがなんとなくの同意は得られたように感じて、少なくとも不快にはなりません。
ただし、使いすぎると「本当に理解しているの?」と思われるので注意です。
「へぇ、そういうものですか」
先輩・上司などからウンチク話を聞かされた時に使うと便利です。
「知りませんでした」よりも話題に関心を持っている印象を与えます。
それによって相手はより気持ちよく話すことができます。
「それからどうしたんですか」
相手の話をさらに引き出したいときに用います。
通常話し手は、自分の話を退屈に思っていないか気にしています。
そこで「それから?」と返せばより気持ちよく話を続けてくれるでしょう。
共感する相槌
「まったくです」
深い同意を示すときの言葉。
「まったく」とは「完全に」という意味がありますので、すべて肯定しているという印象を与えることができます。
さらに深い同意であれば「まったく、おっしゃる通りです」「ごもっともです」などと言えばよいでしょう。
「お察しします」
愚痴を聞いた時の言葉。
お酒の席では「その通りです」「わかります」と答えると、相手によっては「お前に何がわかる!」という返答になってしまうこともあります。
「ご苦労お察しします」と言うほうが無難です。
「そう考えるのも当然です」
悩みを口にするとき、その人なりにどうすればいいか解決法を考えていることもありますね。
その方法が多少おかしくてもまずは「そう考えるのも当然ですね」と肯定してあげましょう。
本人なりに真剣に考えての結果ですので、頭から否定するのは相手を傷つけてしまうことになります。
「それはさぞお困りでしたでしょう」
悩みを相談されたとき、大事なのはまずは同調することです。
「それはさぞ、お困りでしょう」と気持ちを込めて、言えば相手は「この人は味方だ」と思ってくれます。
そして「この人になら話してもいい」と心を許すことになり、より具体的な話を聞きやすくなります。
「ご苦労なさったんですね」
目上の人が苦労話を始めとき、話を早く切り上げてもらうためにはこういうと良いでしょう。
相手の苦労に共感していることを伝えつつも、具体的な話にまでは立ち入らない態度を表します。
そうすれば相手を満足させつつ、話を早めに切り上げさせることができます。
話題を振る相槌
「手前みそで恐縮ですが」
自慢話になりかねない話の前置きとして使います。
まず恐縮して見せることで、相手が興ざめすることを防ぎます。
「自慢話に聞こえるかもしれませんが」というのはやや嫌味に聞こえるの気を付けましょう。
「実は私にもうれしいことがありまして」
これも自慢話に聞こえかねない話をするときに使います。
相手の自慢話やうれしい話を一通り聞いた後、このように切り出せばよいでしょう。
相手も、自分の自慢話をした後であれば行為をもってこちらの話を聞いてくれます。
「こんなことを話すと笑われるかもしれませんが」
悩み話を打ち明ける特に使うとよいフレーズです。
悩み事は、自分にとっては深刻でも他人から見ればくだらなく思えることが少なくありません。
事前に「笑われるかもしれませんが」と客観性を示せば、自分なりの深刻さを伝えることができます。
「今となっては笑い話ですが」
過去の失敗段をするときに用いる定番のフレーズです。
若いころの失敗談を話すと場が和み、相手との距離を知事めることができます。
相槌もトークテクニックです
人は誰でも承認欲求を持っています。
「誰かに認められたい」と思う気持ちは、「私の話をしっかりと聞いてほしい」という表われです。
相槌を打つことで他者を認めて・受け入れていくことで、その人からの信頼関係を得ることができます。
その場その場でより適正なあいづちを打つことがよりよいコミュニケーションを取り、信頼関係を築いくことができます。
そのためにもあいづちの言葉は増やしていきましょう。
コメント