呪いの言葉は存在する

話のネタ

言葉には言霊(ことだま)があるとよく言います。

言葉が本来、発せられた音声や符号、もしくはそこに込められた情報以上の力をもっているのであれば、言葉を使って誰かを殺したりすることも使い方次第、ということができてしまいます。

言葉は誰でも使っているわけですから、もし本当に言葉に言霊があるのであれば、簡単に誰かを殺すことができてしまうのかもしれませんね。

今回は、これだけ技術革新が進んだ世の中で、呪いの言葉が存在するかどうか、ということについてお話しします。

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ブードゥー教という宗教と医師の言葉

ブードゥー教という宗教があります。

「ブードゥー教」という言葉くらいは聞いたことがある人はいる思いますが、ブードゥー教とは、中米のハノイを中心におこった、カトリック教徒西アフリカの部族の宗教がまじりあってできた宗教です。

ただ、、教義や教典がなく、また宗教法人として認可された教団が皆無で、布教活動もしないため、民間信仰といえます。

そして、このブードゥー教は呪術的な要素が強いことで知られています。

シャーマンや呪医が呪いをかけると、かけられた人は食物を拒否して最終的には死んでいくそうです。

でも実は、そのような呪いが現代社会の先端医療の現場でも行われている可能性があるのです。

それは、医師が患者に、治療に対して悲観的な考え方を言葉に出して伝えることです。

「これ以上、できることはありません」
「悪くなる一方ですね」
「覚悟しておいてください」
「あと3カ月です」

こういったことを医師に直接いわれた患者はどう思うのでしょうか。

生きる希望を無くし、精神的にもまいってしまい、それが原因で症状が悪化したり、死期を早めたり、もしかしたら自死を選んでしまうかもしれません。

病気を患っている患者は死を望んでいるわけではありませんから、治ろうとしている患者に対して、検査結果や過去のデータからの予測で悲観的な言葉を断定的に伝えることは、呪術をかけることと同じものなのです。

患者を生かすも殺すも医師の言葉次第

そういった医師がいるかどうかは別として、現代医学の常識を超える「自発的治癒」があることを経験している医師も多くいるはずです。人間の治癒力の偉大さを深く認識している医師もいるはずです。

こういったお医者さんの話を聞いたことがあります。

そのお医者さんは開業して50年、その町のホームドクターとしてたくさんの患者さんを診てこられました。

そのお医者さんは診察開始の10秒が勝負だと言っています。

10秒間で、患者さんが初めに発する言葉や表情から、病状に関するインスピレーションを得ることが必要で、自分の言葉や態度から相手の信頼を勝ち取らなければいけないのだそうです。

例えば、重い心臓病でかなり苦しそうな患者さんが来たとき、顔色や息づかいかた危険な状態だと読み取ります。そんなときは、相手の速い呼吸をわざとかわして、ゆっくりとした言葉をかけるのです。

「どうしましたか。ここまで自分で来られたのだからもう大丈夫ですよ」

そして、そんな言葉とは逆に動作は敏速にするのだそうです。

そういうやり取りを初めにすることで、患者さんの呼吸が目に見えて安定してくるそうです。

逆に、患者さんの様子をみてお医者さんも動転して、早口になったり慌ててしまったりすると、患者さんの鼓動もますます早くなりその場で呼吸困難になってしまうこともあるそうです。

もちろん現代医療だからこそ救える命もあるでしょうが、こういった話を聞くと、医師から発せられる言葉は患者の命を救ったり殺したりしてしまう、言霊がこもっているように思えます。

普段の生活で呪いの言葉を使えるか

さて、これを読んでいる方々は医師でない人の方が多いことでしょう。

それでは、通常の生活や仕事をしていくうえで、相手を呪い殺すような呪いの言葉を使うことができるのでしょうか。

答えは「誰でも呪いの言葉を使うことができる」です。

現代社会で問題になっているパワハラ・モラハラ、いじめやネグレイト、これらはすべて言葉からです。

「まったく、なんでこんなこともできないんだ」
「どうせ出来ないんだろう」
「こんな仕事でよく給料もらえるな」

「おまえ、こっち来るなよ」
「ちょっと俺の家までカバン持ってて」
「お金貸してよ」

「お前なんか生まなければよかった」
「自分で勝手に作って食べな」
「なんで私が面倒見なきゃいけないんだ」

こういった言葉を浴びせ続けられていたら、どういった気持ちになり、どういう結果になるか、毎日のようにニュースで流れていますね。

これは現代での呪いの言葉です。

言葉の力を信じれば・・・

言葉には言霊(ことだま)が宿ります。

呪いの言葉もそうですが、逆に言葉には誰かを救うこともできます

先ほどのお医者さんの話もその一つです。

ほんの些細な一言が相手を救うこともあるのです。

もしかしたら、あなたの昨日発した一言が誰かを救っているのかもしれませんよ。

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