『リカ』シリーズ 著者:五十嵐隆久

お勧めの本

私の大好きなシリーズである『リカ』が2019年10月よりドラマ化されました!

ぜひともご紹介したいと思います。

『リカ』は五十嵐貴久さんのデビュー作で、ホラーサスペンス大賞を受賞しており、ベストセラーとなったホラー小説です。

現在、第6作まで発売されており、いずれも『リカ』が中心となり、人たちをその異常な言動で恐怖に落とし込んでいくというものです。

このシリーズの面白さは、何といっても『リカ』の狂気的な言動です。

相手に付きまとって、最終的にそのターゲットを●●してしまう、それは相手が憎いからではなく●●したいほどの愛からなのです。

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小説『リカ』シリーズ

『リカ』

第一弾は『リカ』です。

主人公は、42歳の平凡な会社員の本間。

出来心で始めた出会い系サイトにのめり込んでいきます。 そこで出会った「リカ」は、恐るべき”怪物”でした。常軌を逸したストーキングで、日々何十件の着信と留守電、玄関にまとわりつく髪の毛、そして本間の家族にまで、、、

その狂気に追い詰められ、本間は「リカ」と直接会い対決を決意します……。

何といっても恐ろしいのは、そのグロテスクな描写で、看護師の経験からくる人体を知り尽くした「リカ」の残虐的な行為は目を背けたくなるほどです。

それでも物語にのめりこむほど、読んでいる自分が追い詰められてしまう感がたまらなくスリリングです。

ガッツリホラーを読みたいなら、そして「リカ」の世界を知りたいなら、この一冊です。

※グロい表現もあるのでご注意してください。

『リカ』シリーズは続きますが、第一弾の『リカ』が一番狂気的な内容・表現です。

『リターン』

第二弾は『リターン 』です。

『リカ』から10年後、本間を拉致し、姿を消していたリカを追う二人の婦警とリカとの戦いを描きます。

10年前にリカを追い続けていた刑事は、リカの恐怖から廃人となっておりました。その後輩婦警が主人公です。

ある日、第一作の主人公である本間の死体が発見されます。そしてそれの死体は、リカに両手両足を切断された上に両眼をくりぬかれ、耳、鼻、舌も切断された状態でした。 しかし、現場に残された手足の生体反応から、本間は生きていたと予想されます。

そこから婦警の「リカ」との闘いが始まります。

婦警二人と「リカ」の戦いを描いており、「絶対に悪をのさばらせない」という警察官の意地が見られます。

警察小説として読んでも面白いかもしれません。

そして、なんといってもそのラストはとても衝撃的でした。もちろんネタバレになるので言えませんが。。。

リターン

戻ること。帰ること。復帰すること。

題名にはこういった意味があったんだと思わされました。

『リカ』シリーズの中でラストは一番の衝撃でした。この結末にたどり着くためのストーリーだったんだと強く思いました。

『リバース』

第三弾は『リバース 』です。

『リバース』では、ストーカー・リカがどのように誕生したのか、リカの幼少期~青年期を描いた作品です。

主人公は住み込みのお手伝いさんの幸子さんで、幸子さんの一人称の視点で描かれています。

ですので、始めは今まではとは違うちょっとした違和感を覚えましたが、すぐに慣れます。

リカの幼少期から青年期までが、幸子さんの視点で進められていきます。

この幸子さんもちょっととぼけた感じ、「おいおい」とツッコミながら読めるはずです。また、「あれ?これがリカ?」と思いながら、主人公の幸子さんにツッコミを入れながら読み進めていくことになると思います。

このころからストーカー気質は感じられており、リカが育った雨宮家のバックグラウンドがあったからこそリカが生まれ育ったということがとてもよく分かりました。

ちょっととぼけた主人公の一人称での視点なのか、途中は『リカ』シリーズとしては物足りなさを感じますが、徐々にリカが誕生していく様は『リカ』『リバース』を読んできたのであれば「なるほど!」と納得できる部分が多くあり、楽しめます。

そして、このラストもやっぱりガツンとくる展開でした。

『リハーサル』

シリーズ第四弾の『リハーサル 』では、 若き副院長・大矢がターゲットとなります。

リカは看護師ですから、病院でともに働く大矢の手術ミスをリカが発見し、ストーキングが始まります。それが病院で起こる様々な事故の初まりでした。

本当に何を言っても聞かない人っていますが、ここまでくるとリカってすごいと思えるほどです。

【「リカ」シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ】という帯もついており、少し悲しい幕引きでした。

『リメンバー』

『リカ』シリーズ第五弾は『リメンバー 』です。

時系列としては、第2作『リターン』の10年後、第1作『リカ』からは20年後の物語です。

10年前(『リターン』にて)に死亡したと思われていたリカは、実はその後搬送中に行方不明になっていました。そして、リカの死によって解決したはずの10年の間にも、リカ事件に類似した殺人が4件発生していたのです。これはリカ事件に影響を受けた人物の「心理感染」による犯罪なのでしょうか。

リカはもういないはずなのに、リカが目撃された!?

この主人公の衝撃の真実が分かったとき、『リカ』シリーズを初めから読んでいるからこその伏線回収となります。

『リフレイン』

『リカ』シリーズ第六弾は『リフレイン 』です。

『リフレイン』についてはこちらに書いてますので、読んでくださいね。

リカの順番

どのストーリーも独立しておりますが、「リカ」の時系列は以下です。

  1. 第3作『リバース』
  2. 第6作『リフレイン』
  3. 第4作『リハーサル』
  4. 第1作『リカ』
  5. 第2作『リターン』
  6. 第5作『リメンバー』

でも実際に読む順番は、時系列ではなく発売順の方が楽しめるでしょう。

第1作から読んでいるからこそ、第2作以降の物語はより深みのあるものに変わっていきます。

テレビドラマ「リカ」

そして、2019年10月より、東海テレビ・フジテレビ系全国ネットでドラマ化されました。

2部構成となっており、第1部が『リハーサル』(第3作)、第2部は『リカ』(第1作)を原作としています。

ドラマ第1部

都内にある花山病院。規模は小さいが、入院設備も整い地域医療を担っている。そこに看護師として雨宮リカ(自称28)/(高岡早紀)が採用された。
副院長で外科医の大矢昌史(34)/(小池徹平)は、優柔不断なところもあるが腕は確か。将来を嘱望される病院のエースで婚約者もいる。しかし、昌史はリカにとっての運命的な出逢いをしてしまう。そう、リカは「運命の相手」として、昌史に目を付けて病院に入り込んだのだった。
すると、花山病院で不可解な事件が続く。消えていく患者、看護師、医師たち…。そして、昌史の婚約者にも伸びるリカの魔の手。果たして、リカの狂った愛情の終末は…?

「リカ」は高岡早紀さん、大矢副院長は小池徹平さん、です。

「リカ」が高岡早紀さんはちょっと意外でしたが、小池徹平さんのキャスティングは良いですね!

ドラマ第2部

―3年後。
映画会社のプロデューサー・本間隆雄(40)/(大谷亮平)は、妻の浮気が原因で別居中、愛する7歳の一人娘とも離れて暮らしていた。
ある日、仕事上のリサーチのため「メールで文通ができるマッチングアプリ」に登録する。そこにハンドルネーム<リカ>を名乗る女性からメールが。しばらく文通が続き、本間は仕事目的で<リカ>に会ってみようと提案する…。これが地獄への入り口、破滅の幕開けだった。
以来、本間の携帯には、おびただしい数のメール、着信が。会社に自宅に、リカの執拗なストーキングが続く。
本間の同僚、探偵、刑事、そして妻と娘と周囲を巻き込んだ壮絶なストーリーは、予想外の結末を迎えることになる。

本間役は「大谷亮平」さんです。

あの猟奇的な描写をどうやって映像にしていくのか、いまから楽しみです!

新たな『リカ』シリーズ

そして、2021年3月。

新しいリカが始まりました。

  • TVドラマ第二弾。
  • リカシリーズの最新作『リフレイン』
  • 映画化の発表

リカの恐怖はまだまだ続きます。

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