人が何かを吸収して成長する行動パターンに「知覚動考」という言葉があります。
もともとは仏教や禅の言葉で、漢字の通り「知って、覚えて、動いて、考える」という意味です。
ただこの言葉、非常に深い意味があり、特に漢字の順番や読み方が重要になってきます。この言葉を心に留め、日々行動することが成功へのパターンです。
今回はこの「知覚動考」について解説していきます。
朝礼などにも使えますので最後まで読んでくださいね!
知覚動考とは
「知覚動考」という言葉があります。一般的な読み方は、「ちかくどうこう」です。
これは、人が何を知ってからそれを吸収して自分でブラッシュアップして、自分の成長につなげていく行動パターンを示しています。
はじめにこの文字を一文字ずつ考えていきます。
「知る」
自分の成長につなげるには、まずは物事を「知る」ということです。
「知る」とは、「物事の存在・発生などを確かにそうだと認める。認識する。」や「気づく。感じとる。」という意味ですね。
ふとしたきっかけで何か新しいことに気付いたり、認識したりします。それをもっと知りたいと思ったとき、それは自分の成長のきっかけです。そして次の「覚える」に繋がっていきます。
「覚える」
知ることができた後は、自分の頭の中に留めておくために「覚える」ことが必要です。
「記憶に留めて忘れないでいる。頭に入れる。記憶する。」という意味が「覚える」ですが、その他にも、「技術を身につける。習得する。」という意味もありますね。「仕事のコツを覚えてきた」などと使いますね。
「動く」
インプット(覚えた)しただけでは意味がなく、それをアウトプットしなければせっかく覚えたことがムダになってしまいます。
アウトプットすること、それが「動く」ことです。
動くことで「知る」「覚える」の結果が出てきます。
「考える」
知って、覚えて、動いて、そして最後に「考える」です。
知って・覚えて・動いていくと、何かしらの結果が出ます。上手くいかなければどうすれば上手くいくか、上手くいったのなら、さらに良いものにするにはどうするか、しっかりと「考える」を行っていきましょう。
知覚動考の考え方
知覚動考は順番が大切
知覚動考は順番が大切です。
①知る
②覚える
③動く
④考える
重要なのは、この順番です。この順番通りに行うことで、よりスピーディーに自分のものにしていくことができます。
よく勘違いされやすいのは、
①知る → ②覚える → ③考える → ④動く
です。
「動く」前に「考える」をしてしまうことは非常にもったいない行動です。一度考えてしまうと、その考えるという行為にとらわれすぎて行動に移せなくなってしまいます。
これで本当にいいのかな?
もっといいやり方があるんじゃないかな
もう一回考えてみようかな
こういった考えにおちいってしまい、なかなか行動に移せなくなってしっている人もいるんじゃないでしょうか。
知って・覚えたら、まずはやって(動く)みましょう。
その後に考えてみればいいのです。
動きながら考える、ができればベストですね!
「知覚動考」この漢字の通りの順番で行動を起こすことが必要です。
「知覚動考」は「とも かく うご こう」と読む
「知覚動考」は順番が大切ですが、それはこの漢字の読み方にも表れています。
「ちかくどうこう」ですが、「ともかくうごこう」と読むことができます。
そうです、なにはともあれ「とにかく動く」ということが重要なのです。
考えてばかりでは行動はできません。まずは必死に動いて、その結果を考え、考えたうえでさらに動いていく、ということが重要なのです。
宝くじも「当たったらあれしよう!」と思っているだけは当たりません。宝くじを当てるにはまずは宝くじを買うことから!
まずは考えるより先に動いてみましょう!
「知覚動考」でPDCAを繰り返していく
よく言われている思考のパターンに「PDCA」のサイクルがあります。
- P Plan(計画)
- D Do(実行)
- C Check(評価)
- A Action(改善)
このサイクルを繰り返して業務の改善を促していくというものです。
「知覚動考」と似ていますね。「知覚動考」に当てはめるとこういうことになります。
- P → 知・覚
- D → 動
- C → 考
- A → 考
このように、やはり実行してから検証し改善することが大切です。
「知覚動考」はGACKTさんも説いています
「知覚動考」の大切さはGACKTさんもご自身の著書『GACKTの勝ち方』の中で説いています。
成功する人間は、物事を知って覚えたならとにかくすぐに行動すること。もっと言えば動きながら知ることも覚えることも出来ます。
行動こそが結果を出す一番の近道で、「全ての人間の行動は思考が支配している。思考が結果を生み出す。」です。
成功している人の言葉は、自分の成功がもとになっているのでやはり説得力が違います。読みやすいのでGACKTさんが嫌いでなければ是非一度読んでみてください。きっと考え方が変わるはずですよ。
「知覚動考」を常に頭に入れながら、考える前に「ともかくうごこう」!!
コメント