お客様・上司・クライアントなど、自分よりも目上の人と話すときは言葉使いにも細心の注意が必要になってきます。
「この人子供っぽいな」と思われることは、言葉の選び方が下手、というよりも単に言葉を知らないだけの方が多いです。
普段使われやすい言葉を、別のフレーズに変えるだけでもだいぶ印象が違ってきます。
普段使われやすい言葉を言い換えていきましょう。
「なるほど」を言い換える
相手に同意するときに使う言葉です。
思わず「なるほど!」が口癖になってしまっている人もいますが、お客様や上司・クライアントとお話しするときはちょっと子供っぽいかもしれませんね。
以下に言い換えてみてください。
おっしゃる通りです
「あなたの言う通り!」という意味ですが、「なるほど」よりも品のある言い方です。
クレーム対応の時は相手の言い分を受け止める必要があるので頻繁に使う言葉です。
確かにそうですね
「確か」は信用できる・間違いがないという意味です。
相手を強く肯定するようなニュアンスがあります。
ごもっともです
「もっとも」は疑問がないことを表し、それに相手を敬う「ご」をつけた言葉です。
目上の人に対しての同調するときに使ったり、クレーム対応でも「おっしゃることは、ごもっともです」と伝えば相手の怒りをおさめる効果が期待できます。
「大丈夫です」を言い換える
「大丈夫」も様々なところで使いますね。
「一人で大丈夫?」「手伝おうか?」への返答や、お断りの意味で「大丈夫です」と使ったりします。
頻繁に使う言葉だからこそ語彙力を高めておいた方が良いですね。
差し支えありません
「差し支え」とは、不都合なことですので、「不都合はありません」という意味です。
例えば相手の都合で自分の予定が変更になってしまったときなど「差し支えありませんよ」と答えれば相手も恐縮しないで済みますね。
支障ありません
「支障」は、目的を阻む事柄です。
「不都合ありません」といっても同じ意味になりますね。
お気持ちだけいただきます
なにかの申し出を断るときに「大丈夫です」ということもあります。
「結構です」とストレートに言うと、言い方によってはきつく感じることもありますので「お気持ちだけいただきますね」と丁寧にお断りをしましょう。
「わかりません」を言い換える
知らないこと・分からないことを聞かれたときに素直に「わかりません」と答えた方がその後の展開が良くなることは多いです。
ただ、クライアントやお客様に対しては信用を無くしてしまうかもしれません。
上手く言い換えていきましょう。
勉強不足で申し訳ございません。
「わからない」ではなく「勉強不足」と言い換えます。
「努力が足りていなくて、、、」という反省のニュアンスを伝えることができます。
ご教示いただけますか
「教えてください」という意味です。
「わかりません」を少し応用して、「(わからないので)教えてください」と言ってしまうのもアリです。
「勉強不足で申し訳ございませんが、ご教示いただけましたら幸いです」と使っても良いです。
寡聞にして存じ上げません
謙遜していう常套句の一つです。
「寡聞」とは知識が乏しいことです。
ただ、容認できないことに対して皮肉として使うこともありますので注意が必要です。
「それでいいです」を言い換える
同意するときに「それでいいです」は少し丁寧さに欠けますね。
特に会議の場や目上の人に対してはもう少し丁寧に言い換えましょう。
異存はありません
「異存」は、違う考えや反対意見のことです。
それがないので「あなたの意見に賛成です」「私が言うことは何もありません」という、賛成の意思を示します。
目上の人に使うことが基本です。
賛同します
賛成(他人の意見を良いと認めること)と同意(自分も同じ意見であることをアピールする)の両方の意味が合わさった言葉です。
良いことを認めたうえで、自分も同じ意見だということを表します。
支持します
「賛成」「同意」「賛同」は一時的な行為を表しますが、「支持」は継続的に支えることを表します。
「●●さんの提案を支持します」など長期的なものへの同意を表すときに使いましょう。
「やばい」を言い換える
いまや万能語になった言葉ですが、いつもこれだけだと語彙力の無さを疑われます。
本来は不利な状況などに対して使っていた言葉ですが、今はプラス・マイナスのどちらの状況にも程度が激しいことを表す言葉として定着していますね。
ここではマイナスの状況での言い換えをご紹介します。
これは一大事だ
このように言うと「やばい」以上のやばさが表現できますね。
「一大事」は、ほうっておけない重大な出来事のことです。
危惧される
「これはやばそうだな・・・」と悪いことが起こりそうなときの言葉です。
「危惧」とは、あやぶみ恐れることです。
不具合がある
具合が良くないことや調子が悪いことを指しています。
機械などに使われることがおおく、「このパソコンちょっとやばいかも」というニュアンスです。
「ぶっちゃけ」を言い換える
「ぶっちゃける」を略した言葉で、隠すことなく言う、という意味です。
略語なので目上の方やお客様には使うのはよした方がよいでしょう。
率直にいうと
「率直」は飾り気がなく正直なこと、ありのまま、という意味です。
周囲や余計なことを気にせずに伝えるときの言葉です。
「正直に言うと」も同じ意味です。
ざっくばらんに言うと
心中を隠さず、遠慮がないことを表します。
気取らずに本音を話すというニュアンスです。
「ざっくばらんにお話しください」などは打ち解けて本音を話してほしいときに使います。
単刀直入に言うと
前置きがなくいきなり結論を話すときに使います。
問題の核心をつくようなニュアンスがあります。
大人な言葉を使いましょう
どれも普段使いう頻度が多く、でも「もっといい言い方はないかな」と感じている人もいると思います。
同じフレーズばかり使っていると子供っぽく聞こえたり、語彙力の無さが露呈してしまったりしますので、同じ意味でもいろいろな言い回しを使って自分自身をレベルアップさせていきましょう。
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