対人関係で言いにくいことを穏やかに伝える言い換え

言葉

「物は言いよう」という言葉があります。

同じことでも言い方によって印象が変わるという意味です。 言い方によって相手の受け取り方が変わってくるため、言い方を使いこなすことが良い印象を与えるコツです。

相手を批判したりマイナスな言葉を別の言葉に言い換えたり、言葉を選べば人間関係を損なうことなく、言いたいことを伝えることができます。

ちょっとしたものの言い方で、かなり印象は変わってきます。

特にマイナスの言葉を使うと自分自身のイメージもマイナスになってしまったり、直接的な表現を避けることで穏やかに伝えることができます。

日常生活で使いがちな言葉を柔らかい言葉に言い換えていますので、自分の言葉にしていきましょう。

スポンサーリンク

言いにくいことを穏やかに言い換える

(趣味や嗜好について)嫌い → 趣味じゃない

物や本、映画などの思考性についてネガティブな気持ちを表現したい場合は、「好きじゃない」や「嫌い」という表現ではなく、「私の趣味とは少し違う」と伝えたり、「私はこっちの方がいいなぁ」と別のものを選ぶようにしましょう。

それを好きな人を否定することなく、婉曲に「それは嫌い」と伝えることができますので、その場の雰囲気を壊すことなく、自分の正直な意見を伝えることができます。

(人について)嫌い → 苦手なタイプ

その場に居合わせていない人の好き嫌いについても、相手はもちろんその場に居合わせた人も嫌な気分にならないよう表現を工夫する配慮が必要です。

「●●さんは嫌いだ」ではなく「苦手なタイプかな」と伝えましょう。

「タイプ」という言葉は非常に便利で、相手の人柄や個性を傷つけることなく、「自分とは合わない=好きではない」と伝えることができます。

不愉快だ → 人それぞれですね

同じ事を見聞きしても、人により反応はさまざまです。

なかには、それが気に入らず、感情にまかせて「あの言い方は何なの?」「あの態度はないんじゃない?」と気色ばむ人もいます。

そんなときは「人それぞれですね」「本当にいろいろな感じ方がありますね」と軽くかわす方が自分を下げることなく自分の考えを伝えることができます。

愚かしい・バカ → もう一度考え直してみませんか

誰かの結論や選択がどう見ても懸命だとが思えない場合、「バカみたいだな」「本当に何も考えてないんだから」と言ってしまえば、相手はかえって意固地になってしまうことも多いです。

火に油を注ぐよりも、冷静に「もう一度考え直してみませんか?」と再考を促すようにしましょう。

周りもあなたの意見に賛同し、味方してくれやすくなります。

趣味が悪い → 個性派

人のセンスは人それぞれですが、「そのセンスはいただけない」「趣味が悪すぎる」と直接的な表現を使いたくなることもあります。

特に親しい間柄だとつい「そのシャツにその上着は合わないよ」「そのスーツは趣味を疑うわ」などと面と向かっていってしまうと、それ以降の関係性が崩れてしまうこともあるでしょう。

「君は個性派だね」「いかにも君らしいね」「自分だけの世界観を持ってるね」などと表現するようにしていきましょう。

飽きっぽい → 守備範囲が広い

会うたびに趣味が変わっていたり、夢中になっているものが違う人がいます。要は、飽きっぽい性格なのでしょう。

間違っても「また違う趣味を始めたの?飽きっぽいね」などとは言わないようにしましょう。

「君の趣味の範囲の広さはすごいね」「いろんなことを楽しんでいて、うらやましいな」など、ポジティブな表現で伝えると相手にもよい印象を伝えることができますね。

気が弱い → 相手を尊重する

自分の意見や希望を口に出すことが苦手な人も多いと思います。そういう人に向かって「自分がどうしたいか、はっきりしなよ」などと言えば、相手はよりいっそう委縮してしまいます。

そういう人には「相手を尊重する気持ちが強いんだね」や「もっと自分を大事にしてもいいと思うよ」や「君は優しすぎるんだね」などと伝え、婉曲に指摘・助言することがよいでしょう。

愛想が悪い → 媚びを売らない

「自分は自分」「どんなときも自分を大事にしている」という姿勢は、ときに愛想が悪くなります。

そのほうが好感を持たれることもあります。

性格が悪い → 思慮深い

笑顔が少なかったり、積極的な発言が少なかったりする人は、性格までも暗いという印象を与えがちで、本人もそれを気にしているかもしれません。

そういった人は「思慮深いっていう印象だね」や「落ち着いた雰囲気だよね」という表現をすると、相手も悪い気はしないでしょう。

意地っ張り → 意志強固

 何を言っても意見を変えなかったり、呆れるぐらいの意地っ張りな人に対して「頑固すぎて呆れちゃうよ」と言ってしまうとケンカになってしまいます。

「意思が強いね」や「自分をしかっり持っている」という表現だと相手にも少しは伝わるかもしれませんね。

わがまま → 天動説

「あの人、わがままもいいところだ」と、内心そう思っていても口に出してしまうと、当人はもとより、周囲の人も気分を害してしまいます。

そんなときは「あの人は天動説だから、、、」という表現です。

天動説は「地球の周りを太陽が回っている」というコペルニクス以前の考え方を言います。自分中心のわがままな人を示すときによく使われます。

太ってる → 豊かな体形

本来、まろやかな体形は女性らしいシルエットで、多少太めでもそれほど否定的に考える必要はないはずです。

ただ現代では、誰もがスリムな体形を望み、肥満傾向の人はコンプレックスを感じていることが少なくありません。

もちろん「太っているね」はタブーです。

「豊かな体つき」「女性らしいふくよかな体形」などと言い換えればそこまで否定的には感じません。「ぽっちゃり」もかわいい語感で受け入れられやすい表現です」

みじめ → 自己嫌悪

ミスなどで自分で自分を否定したい場合は「みじめだ」ではなく、「自己嫌悪に陥りそうだよ」や「自分で自分が嫌になる」と言いましょう。

相手も「自分でもわかってるんだな」と寛大に見てくれます。

「あと一息頑張ればよかった」などと付け加えればさらに前向きな姿勢を伝えることができます。

人間関係を損なうことなく言いたいことを伝えよう

同じ意味でも言い方しだいで相手に与える印象は変わってきますね。

相手を不快にせずに自分の言いたいことを伝えるには、言葉を知っている必要があります。

何事もトレーニングですので、上手く活用していきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました