「出来る人!」と思われる言葉遣い-日常の言葉をビジネスの言葉に言い換える

言葉

日常生活での会話と違い、ビジネスでの会話はそれだけで自分の印象を左右します。

普段通りの言葉の延長のようなくだけた言葉遣いは避けて、自分をかっこよく見せるための言葉を使いましょう。

そういった言葉遣いは知らなければ出てきませんので、ここで普段使っている言葉をどのようにビジネス言葉として言い換えれば良いか、勉強していきましょう。

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  1. あいさつ
    1. 「ご苦労様でした」→「お疲れ様でした」
    2. 「初めまして」→「初めてお目にかかります」
    3. 「来てもらってすみません」→「ご足労頂き申し訳ございません」
    4. 「帰ります」→「そろそろ失礼いたします」
  2. 誘う・断る
    1. 「一緒にいきませんか」→「ご一緒にいかがですか」
    2. 「次は私も誘ってください」→「機会があればぜひ誘っていただけますか」
    3. 「行けません」→「先約がありまして・・・」
    4. 「無理です」「できません」→「ご容赦いただけないでしょうか」
    5. 「お引き受けできません」→「少々難しいと存じます」
  3. 訪問する
    1. 「こんにちは、失礼します」→「お招きいただきありがとうございます」
    2. 「気にしないでください」→「どうぞお構いなく」
    3. 「トイレを使ってもいいですか」→「お手洗いをお借りしてよろしいでしょうか」
    4. 「つまらない物ですが」→「気持ちばかりの物ですが」
  4. 謝る・頼む
    1. 「私のミスです」→「私の不注意でご迷惑をおかけしまして」
    2. 「協力してください」→「お力添えをお願いします」
    3. 「待ってください」→「お時間をいただけませんでしょうか」
  5. お悔み
    1. 「びっくりしました」→「ご愁傷さまでございます」
    2. 「大変でしたね」→「胸中お察しします」
    3. 「気を落とさないで」→「言葉が見つかりません」
    4. 「お香典をお受け取り下さい」→「ご霊前にお供えいただけますでしょうか」

あいさつ

ビジネスでは挨拶は必須です。

スマートな挨拶はそれだけでさわやかな印象を与えることが出来ます。

正しいのだけれど、もうワンランク上の挨拶を身に付けておきましょう。

「ご苦労様でした」→「お疲れ様でした」

「ご苦労様」は目上の人は目下の人を労う言葉です。

目上の人や同僚には「お疲れ様です」と言いましょう。

「初めまして」→「初めてお目にかかります」

よく使われるのは「初めまして」ですね。

ですが、目上の人へであれば「初めてお目にかかります」のほうがより丁寧な印象を与えることが出来ます。

「来てもらってすみません」→「ご足労頂き申し訳ございません」

わざわざ足を運ぶことを意味する「ご足労」。

相手に足を運んでもらったことを労らう意味があります。

恐縮して言うときに使いましょう。

「帰ります」→「そろそろ失礼いたします」

「帰ります」ではストレート過ぎて素っ気ない感じがします。

言うほうも言いにくいですね。

「失礼します」や「おいとまします」とすると柔らかくなります。

誘う・断る

直接的に誘ったり・断ったりするのは少し勇気がいりますね。

誘うときも断るときも、疑問形にすると柔らかい印象になります。

「一緒にいきませんか」→「ご一緒にいかがですか」

自分の行為に用いる謙譲語が「ご一緒する」です。

「ご一緒しませんか?」は「一緒に来ますか?」と丁寧にしただけなので、目上の人を誘うときの言葉としてはNGです。

「次は私も誘ってください」→「機会があればぜひ誘っていただけますか」

「誘ってください」を「誘っていただけますか」と疑問形にすると柔らかい感じになります。

「お声をかけてください」でも良いですね。

「行けません」→「先約がありまして・・・」

誘いを断るときはなるべき理由を伝えることが大切です。

「先約」を理由として使いましょう。

また、都合が悪い状態にあるという意味の「あいにく」を付けて、「あいにく、先約がございまして・・・」と濁すようにしましょう。

「無理です」「できません」→「ご容赦いただけないでしょうか」

お願い事をお断りするときは本当に難しいものです。

「無理です」や「できません」は直接的すぎます。

できるだけ相手の気持ちを害さないように「誠に残念ですが」をクッション言葉として使い、「誠に残念ですが、今回はご容赦いただけないでしょうか」と申し訳なさそうに言いましょう。

「お引き受けできません」→「少々難しいと存じます」

お取引先からのお願い事でもお断りしなければならない場合です。

その場ではっきりと断ると角が立つ場合は「こちらの条件ですと、少々難しいと存じます」と柔らかくお断りをしましょう。

訪問する

お取引先様にお招きいただいた場合など、覚えておくと便利です。

「こんにちは、失礼します」→「お招きいただきありがとうございます」

まずは招待してもらったことに対する感謝の意を表しましょう。

「本日はお招きいただき、ありがとうございます、失礼いたします」とあいさつをしてからですね。

「気にしないでください」→「どうぞお構いなく」

お茶などを勧められた場合の一言です。

「恐れ入ります、どうぞお構いなく」と丁寧に返答しましょう。

「どうかお気遣いなく」でもOKです。

「トイレを使ってもいいですか」→「お手洗いをお借りしてよろしいでしょうか」

「トイレ」ではなく「お手洗い」の方が丁寧に聞こえます。

また、「使う」よりも「借りる」です。

「つまらない物ですが」→「気持ちばかりの物ですが」

「つまらない物」をお渡しするのも気が引けます。

「気持ちばかりの物」「心ばかりのもの」に変えれば相手にも自分にも気持ちよく渡せます。

「お気に召していただけると嬉しいのですが」なども良いですね。

「つまらない物」は本当につまらない?

以前は、贈答品を送るときに謙遜して「つまらない物ですが」と添えて渡すことが多くありましたが、「つまらない物ならいらない」と聞こえてきそうです。
「立派なあなたを前にしたらつまらない物」という気持ちからの言葉でしたが、今では言い換えられることが多いですね。

謝る・頼む

許してもらったり、協力を仰いだり、言い方によって相手の反応が変わることも多々あります。

より丁寧さが求められる場合です。

「私のミスです」→「私の不注意でご迷惑をおかけしまして」

「ミス」という言葉を使うと軽く感じられます。

「私の不注意でご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございません」と謝罪しましょう。

「注意不足」「不行き届き」という表現もOKです。

「協力してください」→「お力添えをお願いします」

目上の人に協力を仰ぐ場合は「お力添え」と言います。

「切にお力添えを申し上げます」と、「切に」をつけるとより強くお願いしたい気持ちを伝えることが出来ます。

「待ってください」→「お時間をいただけませんでしょうか」

「待ってください」は「時間をください」に変えます。

「もう少し待ってください」なら「今しばらくお時間をいただけませんでしょう」と変えましょう。

お悔み

訃報を聞いたときはなんて言えばいいか、良い言葉が見つからない時もあります。

短く簡潔に言うことが大切です。

「びっくりしました」→「ご愁傷さまでございます」

まずはこのとこ場であいさつをします。

「このたびはご愁傷様でございます」と余計な言葉はかけない方が賢明です。

「大変でしたね」→「胸中お察しします」

当たり前のことを言っても仕方ありません。

「胸中お察しします」という言葉で慰めとします。

「気を落とさないで」→「言葉が見つかりません」

「気落ちしないで」「頑張って」などは相手にとっては酷な言葉です。

本当に何といえばいいのか分からないときは「なんとお慰めしてよいのか、言葉が見つかりません」とそのままの気持ちを伝えましょう。

「お香典をお受け取り下さい」→「ご霊前にお供えいただけますでしょうか」

香典を渡すときに言い方です。

正面を向けて差し出しましょう。

お悔みで避ける言葉

不幸が繰り返すことを連想される言葉:「重ねる」「再び」「再三」「くれぐれも」「たびたび」など

悪いことを連想させる言葉:「とことん」「とんでもないこと」など

音の響きが良くない言葉:「四(死)」「九(苦)」など

直接的に死を表す言葉:「死ぬ」「死亡」など
        →「逝去」「他界」「永眠」などを使いましょう

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